昨今,人々は承認欲求に支配される傾向が強くなってきている.
誰かに認めてもらうために時代の潮流に必死でしがみつき,フォーマットからなるだけ逸脱しないように気を遣いながら生きている.自分を異端児と考えている人間もほとんど皆フォーマットを遵守している.
そして別の次元を生きる人と出会うと,蔑んだり,哀れに思ったり,お人好しさんは恣意的な善意で真っ当に,もしくは自由に生きることができると信じている自分の世界へ引き摺り込もうとしたりする.
そういうことじゃないんです.
生活に変化をもたらされる不安を感じたことはありますか?
確かに現状に満足しているわけでもないし,とても単調に思えてしまう毎日です.
でもそれが私の毎日なんです.
ある歌の歌詞にあったが,モノクロの毎日に彩りを加えるものって何なのだろうか.
そもそも日常がモノクロなのか?ただ色眼鏡を掛けていることに気づいていないだけなのでは.
それを外してみたら,実に彩り溢れた世界に出会えるのかも.
素晴らしい映画でした.